診断には超音波検査やマンモグラフィが重要です。
乳がんを疑った場合は病理検査を行います。そしてさらに乳がんと診断されれば、広がり診断としてMRIを行い、MRIでしか見えない病変を判断して手術に臨みます。
手術は当院では乳房切除術や乳房を残す乳房温存療法、患者さんの要望にあわせて乳房再建手術を行っております。また、わきの下のリンパ節への転移をみきわめる、センチネルリンパ節生検を行っています。
この方法により、術後の後遺症がずいぶん軽くて済みます。
乳がんの手術によって命が救われても、胸のふくらみを失うことがあります。傷あとが残るとともに、左右のバランスが悪く肩こりがする、胸パットを使うのがわずらわしいなど、日常生活のなかで不便さや不自由さを感じる患者さんは少なくありません。女性にとって乳房とは単なる臓器ではありません。
女性としてあるべき形を司る大切なものです。「自分らしさ」を取り戻すために、京阪沿線で随一を誇る乳腺外科と形成外科がチームとしてご提案できる医療「乳房再建術」があります。
乳房再建とは乳がん手術によって損なわれる乳房の形をもとの形に近づける手術です。
実際に、新しい乳房とともに、女性としての自信を取り戻し、明るく前向きな人生を送っている患者さんが大勢います。これから乳がんの治療を受ける患者さんにとっては、乳がんの手術を受けても、乳房を失っても取り戻せる選択肢があるという希望をもつことは、つらい治療に立ち向かう勇気につながるでしょう。
再建術には大きく分けると従来から行ってきた自分のお腹の脂肪や背中の筋肉を使う方法(自家組織再建)と、ようやく保険適応になったシリコンインプラントなど人工の物を使う方法があります。
お腹の皮膚と脂肪、筋肉を乳房切除術が行われた場所に、皮下トンネルの下をくぐらせて移植します。
自家組織再建の場合3〜4週間は必要になります。人工物による再建の場合 初回の「乳がん切除+エキスパンダー挿入」時は約2週間です。最終的にインプラントに入れ替える時は約1週間程度です。
背中の皮膚と脂肪、筋肉の乳房切除術がおこなわれた部位に移植します。
プレストインプラントが隆起(盛り上り)を作るために使用される場合があります。
自家組織再建は30万円〜60万円程度です。
ティッシュエキスパンダー挿入手術は10万円〜20万円、シリコンインプラント入れ替え時は30万円程度ですが、「高額医療費の払い戻し制度」の適用を申請されますと、実質的な負担額は8〜10万円程度となります。
ブレストセンターでは各職種が専門性を発揮し責任を持ち協働して医療を提供することにより、患者さんの価値観に照らし合わせた満足度をより高める医療の実践を目指しています。
マンモグラフィ検査を予約制でお受けしています。ご希望の方は専用受付までお電話下さい。
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受付:月曜日〜土曜の13:00〜16:00