消化器外科では、胆石、急性虫垂炎、腸閉塞、鼠径ヘルニアなどの良性疾患をはじめ、胃がん、大腸がん、肝臓がんなど悪性疾患を含め、幅広く消化器領域(食道・胃・小腸・大腸・直腸・肝・胆・膵・腹壁・腹膜)の外科治療を行っています。特に内視鏡外科の充実を図り、良性疾患、悪性疾患を問わず積極的に腹腔鏡手術を導入しています。
腹腔鏡手術はお腹に5-12㎜の小さな穴をあけ、炭酸(CO2)ガスでお腹を膨らまし、内視鏡で観察しながら細長い手術器具を用いて行う手術です。出血量が少なく、内視鏡による拡大視野により、丁寧で安全な手術が可能となります。小さな傷跡で術後の痛みも少なく、美容の点においても優れています。また術後の回復が早く、早期退院、早期社会復帰が可能です。当科では胆石や急性虫垂炎、鼠径ヘルニアといった良性疾患から大腸がんや胃がんなど消化器がんに対しても幅広く施行しています。
なお、当院は救急病院として腹部外傷や腹膜炎などの急性腹症に対しても24時間体制で入院、手術を行っています。
また、手術以外にもがんに対する治療として、切除不能進行がんや再発がんに対し、最新の分子標的薬や免疫療法薬を用いた薬物療法や緩和治療も行っています。